フクロモモンガの慣らす方法のポイントと注意点について

世話編

フクロモモンガとの絆の第一歩は飼い主に慣らすこと

 フクロモモンガには仲間が必要です。野生下では群れを作り生活をしていて、その群れの核となるのは強い絆です。その為、飼育下ではフクロモモンガが孤立しないように、飼い主に慣らすことが何よりも重要なポイントになってきます。これは飼い主の喜びと、フクロモモンガの安心にもつながってくるものです。

 フクロモモンガは、ペットショップやブリーダーでの生活で、ある程度は人間に対する免疫はできているものの、身体の大きさもニオイも、コミュニケーションの方法もまったく違う人間と仲良くなるには、やはりハードルがあるのは間違いありません。

 決して怖がらせず、驚かすことなく、穏やかな優しい気持ちをもって、焦ることなく忍耐強く接していくことが何よりも大切です。フクロモモンガは飼い主であるあなたがいなければ生きていくことはできません。フクロモモンガが心を開いて、飼い主であるあなたに絶大な信頼を寄せるようになるその日まで頑張っていきましょう。

フクロモモンガを慣らすポイントはニオイとおやつ

 フクロモモンガを慣らすポイントが2つあり、それはニオイおやつです。

 フクロモモンガは夜行性の動物です。主に活動する闇夜の晩であっても仲間や餌を見分けることができるのは、ニオイを嗅ぎ分ける能力が発達しているからです。これはフクロモモンガの特徴であり、慣らすときのポイントも、やはりこのニオイに頼る習性を活かしたものになります。

 フクロモモンガを慣らす時にも、飼い主のニオイを積極的に教えていきます。また、人間も含めてあらゆる動物はおやつが大好きです。おやつをくれる人には懐きやすいものなのです。

フクロモモンガをおやつで慣らす

 フクロモモンガを我が家に迎え入れてからしばらくすると、少しずつ落ち着いてくるものです。フクロモモンガも飼い主のニオイや、生活空間にも慣れ、新しい環境を受け入れたタイミングです。

 頃合いを見計らって、フクロモモンガに飼い主の手から直接おやつをあげてみましょう。最初はフクロモモンガも警戒するはずですが、この手から直接おやつをあげる行動を続けていると、人が近づいて来たらおやつをもらえるということを覚えてきます。このフクロモモンガの期待感を煽ることがおやつで慣らすことのポイントになります。

フクロモモンガをポーチで慣らす

 フクロモモンガの飼い主が慣らす方法として挙げるポピュラーなものは、このポーチを使用してフクロモモンガを慣らす方法です。

 やはりこれもフクロモモンガが我が家に慣れてきたタイミングを見て、トライしてみてください。ケージの中に入れたポーチで寝ているフクロモモンガを、そっとケージの中からポーチごと取り出して、飼い主の首やベルトにぶら下げてみましょう。あまり激しく行動するのは控える必要がありますが、多少の揺れなら問題ないと思います。

 寝ている時に自然と飼い主さんのニオイを感じることができるこの方法は、とにかく有効です。寝ている時の心地良さと、その時に嗅いでいる飼い主さんのニオイが合わさり、スムーズに慣らすことができるのです。

 ペットショップやネットショップでは、このフクロモモンガ用のポーチが数多く市販されています。それだけ需要があるということです。このポーチは、形や素材など多くの種類が用意されていますので、ぜひチェックしてみてください。

 ここで注意が必要なのは、フクロモモンガを腰のベルトにぶら下げていることを忘れて、ソファーなどに座らないようにすることです。うっかりでは済まされないことになるので、充分に注意をしていきましょう。

フクロモモンガを巣箱で慣らす

 フクロモモンガを慣らすには、ポーチが効果的ですが、もちろんポーチ以外でも慣らすことはできます。飼い主さんのニオイが付いた布を巣材として使用する方法があります。

 巣材としては、一般的に牧草やわら、新聞紙などが使用されますが、この中に夏なら綿素材のもの、冬ならフリース素材のもので、飼い主さんのニオイがよく染み込んだ布を仕込んでおくのです。

 巣箱の中は確認しづらいものですが、噛んだり爪を引っ掛けないようであれば問題ありません。

フクロモモンガを蚊帳の中で慣らす

 フクロモモンガを慣らす方法として、意外とおすすめなのは蚊帳の中でフクロモモンガと一緒に過ごすことです。部屋の中に蚊帳を張り、その中にフクロモモンガを放します。飼い主さんは特に何もせずにゴロゴロしていてください。

 この時に、フクロモモンガの方から飼い主さんに近づいて来たらおやつをあげましょう。フクロモモンガは蚊帳の中に一緒にいる飼い主さんのことを遠くから観察しています。そして、ひと通り飼い主さんのことをチェックできたら、少しずつ近づいてきます。

 このタイミングでおやつをあげると、飼い主さんのことを安心・安全で、美味しいおやつをくれる人として見てくれるようになります。ぜひ、試してみてください。

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