フクロモモンガと人間が良好な関係を築くには?

世話編

フクロモモンガは人間になつくの?

 フクロモモンガは、離乳前(およそ生後2ヶ月~3ヶ月頃)から育てると、飼い主によくなつくと言われています。実際に最近ではペットとしての人気を集め、好きなペットランキングにも名前を連ねるほどになっています。

 本来、フクロモモンガは臆病であり、神経質であり、警戒心が強く、強い縄張り意識を持つ、といった小動物の最大の特徴を持っています。もちろん、これも個体差はあるので、絶対になつくとも言えませんし、なつかないとも言えないわけです。やはり、他のペット同様にその個体の性格によるでしょう。

 でも、なつくフクロモモンガは、ベタ慣れ状態、メチャクチャ慣れるんです!よく耳にする情報だと、大人のフクロモモンガより離乳前のフクロモモンガの赤ちゃんの方がなつくと言われていますし、なつかせるのも楽だということです。それもそのはず、フクロモモンガは鋭い嗅覚が発達していて、赤ちゃんの頃からそばにいて世話をしてくれる人になつくというのは、至って普通の原理なのです。

 フロロモモンガは、臆病、神経質、警戒心の塊、縄張り意識が強いという性格が特徴だからこそ、その反対になつけば本当にベッタリなんです!ミルクを与えたり、手で餌を与えたり、この行為こそが飼い主のニオイを覚えさせるチャンスです!焦ることなく時間をかけて忍耐強く世話をすれば、一定の信頼をあずけてくれるようになりますよ。

フクロモモンガをなつかせる!なつき度を上げる方法とは?

フクロモモンガを迎え入れた当日あるある・・・

フクロモモンガを家族として迎えた日、そばを歩いただけで激しく威嚇された餌をあげようと手を差し伸べたら、指を激しく噛まれて流血した!といった話はよく聞くものです。

 ペットとして迎えたわけですから、早く仲良くなりたいし、他の飼い主さんみたいにベッタリとなついてもらいたい!と思うのは至極当然のことだと思います。

 イヤイヤ!ちょっと待ってください!それって、飼い主さんからの一方的な愛情の押し付けではありませんか?フクロモモンガの性格は、「臆病」、「神経質」、「警戒心の塊」、「縄張り意識が強い」と何度も何度もお伝えしていますよ!

 そう!フクロモモンガの気持ちを考えると、ペットとして迎えただけでは飼い主に信頼を寄せているわけではないですし、見知らぬところに連れて行かれて、見知らぬヒトがそばに寄ってきて、見知らぬヒトから手を伸ばされても何をされるか分からないといった状態ですよ。威嚇されたり、噛まれたり・・・というのは理解できますよね。

 実は、フクロモモンガを飼うと決めてから、実際に迎え入れるまでの期間がポイントなのです。

飼い主の匂いに慣れさせる!

 フクロモモンガを飼うと決めたら、実際にペットとして迎え入れる日までに、飼い主の匂いが染みたもの、例えばハンドタオルやモモンガポーチ(=フクロモモンガを入れる巾着袋のようなもの)などに飼い主の匂いを付けて、ペットショップやブリーダーさんに渡して、フクロモモモンガにあらかじめ慣れさせる方法です。

フクロモモンガは嗅覚が優れているので、ポーチに飼い主の匂いをつけてフクロモモンガにその匂いを覚えさえる方法は、かなり高い効果が見込めますよ!

 これは他のペットでも行われている実績ある方法です。犬の場合、家族に迎え入れる日に、今までいた場所の匂いがついているものを分けてもらってハウスなどに入れておくと、犬は安心してリラックスできるという効果を狙ったものです。

オスはメスよりなつき度が高い!

 これは生物的なものです。人間でもそうですが、女性は気まぐれな子が多いので・・・(笑)。犬や猫、小鳥などにも言えることで、オスを選ぶといいというのは経験則からですね。

あえて多頭飼育ではなく単頭飼い、1匹飼育をする!

 フクロモモンガは野生下では群れを作って集団生活をしている動物です。ということは、ひとりでは生きていけない飼い主が必要ということを利用したものです。

 実際に、多頭飼育より1匹の単頭飼育の方がなついたという声はよく聞きます。この場合、飼い主はフクロモモンガとよく触れて、たくさん話しかけてあげることが大切になってきます。普段のコミュニケーションもそうですが、そばにいてよく見てあげることさえできれば、フクロモモンガのこともよく分かってくるものです。

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