フクロモモンガの離乳前の小さな子供を迎え入れた時の飼育方法とは?

世話編

離乳前の小さな子供のフクロモモンガを迎え入れるときは・・・

 フクロモモンガを迎え入れる時は、基本的には離乳後であることが多いのですが、時と場合によっては完全に離乳前で、本来なら母親の育児嚢で育てられているような子供を引き取ることがあります。

 このような場合は、必ず世話する時間を充分に取れるかどうかを考えてください。離乳前の子供のフクロモモンガは目が離せなく、寝ている間以外はある程度付きっ切りになることが予想されます。また、ペットショップやブリーダーさんのように育児経験が無い飼い主さんが多いと思われますので、ペットショップやブリーダーさんから充分な飼育指導を受ける必要があります。

 これらのことを充分に理解した上でないと、離乳前の子供のフクロモモンガを受け入れることはできません。世話の度合いは人間の赤ちゃんを育てるのと変わりはありません。安易な気持ちでは育てられませんので、特に注意が必要です。

離乳前の小さな子供のフクロモモンガを受け入れた時の飼育のイメージ

 離乳前の小さな子供のフクロモモンガを受け入れた時の飼育イメージをご紹介します。

 フクロモモンガの離乳期というのは、実はよく分かっていないのが現状です。いろいろな意見が存在しているようですが、よくペットショップなどで離乳済みとして生後7週目前後の個体が販売されているのを見掛けますが、この時期であっても母親から授乳されている場合もあるのです。また、生後2ヶ月を超えても授乳されている飼育例もあることから、離乳の時期に関しては慎重に見極める必要があります。

 子供のフクロモモンガが育児嚢から出て8週目くらいまでは、ケージの中では自らの体温調整が難しい為、保温性の高いプラスチックケースなどを使用して、パネルヒーターで30℃前後の暖かい空間を準備します。

 プラスチックケースの床には、フリース素材などの暖かなものを厚く敷き、その上にペットシーツを敷いて、排泄物などで汚れたらこま目に交換して清潔に保ちます。

 また、育児嚢から出て6週目くらいまでは、4時間おきにペット用ミルクを飲ませます。この時期のフクロモモンガは食器などではミルクを飲むことができませんので、一般的には針の付いていない注射器のようなもので、1滴ずつ舐めさせるようなイメージでミルクを与えます。もちろん、ミルクは人肌くらいの温度がベストです。その後、8週目を過ぎれば、徐々に大人の餌に切り替えていくことが可能になります。

 

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