フクロモモンガの毎日の世話は何をすればいいのか?

世話編

フクロモモンガの基本の世話が重要であることを理解しよう

 フクロモモンガの飼育の基本となるのは、特別なことではなく、日常生活の世話になることは間違いありません。フクロモモンガの生態を理解し、それに合わせて人間と共存できる日常の環境を整えていくことに他なりません。

 人間の日常生活と同様に、フクロモモンガにとって安心・安全で衛生的な生活空間とはどのようなものなのか?また、フクロモモンガが心身共に健康的な毎日を送ることができる環境はどのようなものなのか?

 そして、言葉を話すことができないフクロモモンガの体調の変化にいち早く気付き、適切な対応ができるように、日々の健康チェックが欠かせないことを理解しておくことが重要です。

 繰り返しになりますが、フクロモモンガの世話をするにはまずは生態を理解することが重要です。例えば、フクロモモンガの行動は、そのほとんどを「ニオイ」に依存しています。そのことを理解せずに、フクロモモンガの生活グッズを毎日のように洗浄し、徹底的に清潔にしてしまうことはまったくの無意味です。自分のニオイをすべて消された生活空間に置かれてしまったフクロモモンガは、精神的に不安定になってしまうでしょう。

 フクロモモンガを上手に飼育する為に、基本となる毎日の世話について学んでいきましょう。

フクロモモンガの毎日の世話を確認していこう

 まずは、毎日の世話について、まずは基本の一例を挙げていきます。参考にしてください。

フクロモモンガの食べ残しを確認する

 フクロモモンガの活動時間は夜間です。フクロモモンガに餌を与えるのは、夕方から夜の時間帯にかけて、が基本です。

 そして、その餌の片付けをするのが翌朝です。

 食器を片付ける時に、食べ残した内容と量を確認しましょう。フクロモモンガが食べた量と内容を把握することができます。

フクロモモンガの食事の片付けで、食べた量と内容を把握しよう!

 食事の食べ残しは持ち越さず、都度処分した方が衛生的です。

 フクロモモンガの食べ残しが無く、体重が減るようであれば、餌の量が少ないと判断します。大さじ1杯程度の量を増やして様子を見ます。その逆で、食べ残しが多く、体重が増えるようであれば与える餌の量が多いのかも知れません。

 その他にも、フクロモモンガの餌の好みや栄養バランスなどがチェックできます。

フクロモモンガの食べこぼしを掃除する

 フクロモモンガの餌の食べ方には大きな特徴があります。

 それは、周囲に餌を散らかしてしまうことと、食べた餌を吐き戻してしまうことです。これはフクロモモンガの習性ですので、理解することが大切です。大きな気持ちで受け入れましょう。

 餌場を衛生的に保つために、これらフクロモモンガの食べこぼしを清掃しましょう。

フクロモモンガのトイレを清潔にしよう

 フクロモモンガにトイレの躾は難しいようです。ただ、フクロモモンガはある程度決まった場所で排泄をする癖があります。その場所が分かったら、フクロモモンガの排泄物の状態を確認しながら、ペットシーツやトイレ砂、ケージの周囲などを掃除します。

 意外と多い排泄する場所は、ケージの壁です。ケージの壁や柱につかまって排泄するフクロモモンガは、きっと野生下で木につかまって用を足すようなイメージなのでしょうか。

 この場合、ケージの壁や柱が排泄物で汚れてしまいますので、異臭の元とならないように清潔にします。特に、日中に排泄物で汚れた状態にしておくと、部屋の中に臭いがこもりますので、朝、出掛ける前に処理しておくと帰宅した時に楽です。

フクロモモンガに栄養バランスの取れた食事と清潔な飲み水を与える

 フクロモモンガは、通常夕方から夜にかけて食事をすることが多いようです。

 ケージ内の高い位置を定位置に決め、その場所に餌や飲み水を置きます。餌や飲み水を与えた時の食い付き具合や食欲を確認します。また、飲み水も夜に清潔な水に入れ替えて満タンにし、朝にどのくらい減っているかを確認します。

 食欲や元気の良さを確認するのは、おやつの時でもできます。好物のおやつを与えた時の食い付き具合でそれを確認することもできます。

フクロモモンガと遊ぶ時間を作る

 フクロモモンガを遊ばせるには、ケージ内から部屋の中に出します。ケージから出す前に、戸締りや危険なものを片付けましょう。意外と危険なものは暖房器具人間の食卓です。

 フクロモモンガの寒さ対策で暖房器具を付けていて、目を離した瞬間にフクロモモンガが暖房器具につかまってしまったりするのです。これが直火のストーブであれば火傷をしてしまいます。

 また、ニオイに敏感なフクロモモンガは人間の食事のニオイを嗅ぎ付けます。アツアツの料理に飛び込んでしまった事例もあることから気を付けなければならないことのひとつです。

 フクロモモンガを遊ばせる時は、元気の良さや身体の様子に注目します。特に、怪我をしたり体調が良くなければ動きに変化が見られます。おやつなどでフクロモモンガの興味を惹きつけ、近寄ってくる時の動きをよく観察してみましょう。

フクロモモンガのケージ内を点検する

 フクロモモンガをケージから出して遊ばせている内に、ケージの中をひと通り点検します。

 寝床となっているポーチにほつれはできていないか巣箱が壊れていないか?また、止まり木やパーチに割れやササクレができていないかステージはしっかりと固定されているか食器や飲み水は清潔か床材は汚れていないか温熱ヒーターは壊れていないか電源コードをかじられていないか

 フクロモモンガにとって、ポーチのちょっとしたほつれが大怪我につながったりすることもあります。毎日、サクッと点検しましょう。

フクロモモンガの遊ばせた後の部屋の中を確認する

 フクロモモンガを部屋の中で遊ばせた後にケージ内に戻したら、部屋の中を点検します。排泄物や食事の後片付けが中心になるでしょう。

ウィークリーやマンスリーで確認すること

 毎日の世話ではできないものを週単位月単位で実施していきます。

 食器や給水ボトルの洗浄・殺菌ポーチや巣箱の洗浄ケージの洗浄がそれにあたります。なるべくフクロモモンガのニオイが残るように、ポーチや巣箱を洗浄するタイミングと、ケージを洗浄するタイミングをずらすなどの工夫をします。

 また、フクロモモンガがいる部屋の掃除や換気も重要なことです。定期的に部屋全体の換気をしてあげると、フクロモモンガもリフレッシュできます。

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