輸入規制のアメリカモモンガと同じようにフクロモモンガの歯は伸びるの?
フクロモモンガと混同されてしまいがちな動物に「アメリカモモンガ」という動物がいます。もちろん、フクロモモンガとは違う動物です。
アメリカモモンガは、ゲッ歯目リス科アメリカモモンガ属の動物です。フクロモモンガは、ご存知の通り、有袋目フクロモモンガ科フクロモモンガ属ですね。
「フクロモモンガ」
有袋目フクロモモンガ科フクロモモンガ属
フクロモモンガとアメリカモモンガは違う種類の動物なんですね!
「アメリカモモンガ」
ゲッ歯目リス科アメリカモモンガ属
ということで、アメリカモモンガはリス科なんですね。ゲッ歯類である以上、アメリカモモンガの方はハムスターやシマリスと同じように切歯が伸びてしまいます。切歯過長症になると歯が邪魔になり硬いものが食べられなくなります。そこで歯切りが必要になってくるのです。
一方のフクロモモンガは、ゲッ歯類ではありません。もちろん、歯も伸びたりしません!当然、歯切りも不要です。同じモモンガとはいえ、分類に違いがあるのです。安心してください。
フクロモモンガの爪は伸びるの?爪切りは必要?爪とぎとは?
野生下のフクロモモンガは、普段の樹上生活の中で樹木に直接触れることで自然と爪が磨かれる為、爪が伸び過ぎるということはありません。
その反対に、飼育下のフクロモモンガは人間と同じ生活環境の為、自然には爪が磨かれる環境に無いので爪が伸びやすくなります。長く伸びてしまったフクロモモンガの爪は、カーテンや衣類、ポーチ類などに引っ掛かりやすくなってしまい、足に余計な負担が掛かったり、怪我の原因や巻き爪の原因にもなります。また、飼い主さんにとっても手や肩などに乗っかってくると単純に痛いです。
そこで爪切りなどの爪のお手入れが必要になってくるわけですが、個体差や環境にもよりますので、1ヶ月に1回は爪切りをしないといけない場合もありますし、逆に数ヶ月も切らなくてもよい場合があります。
フクロモモンガの爪は伸び過ぎると渦を巻いたように丸くなってしまい、爪切りが難しくなります。こうなる前に日頃から爪の長さには気をつけて見てあげましょう。
フクロモモンガの爪切りは、先端部をちょっとだけ切ってあげる程度で大丈夫です。前足は5本、後足は親指に爪は無いので4本です。
フクロモモンガは押さえつけられるのを極端に嫌います。タオルで顔を隠したり、洗濯ネットをかぶせて穴から爪を出して切ると、噛まれたり暴れたりしないで比較的簡単に爪切りできますよ!爪切りは、人間の赤ちゃん用でも市販の小動物用でも切ることができます。
爪切りが難しいと感じた方は、爪とぎ用の止まり木が市販されています。止まり木にやすりがついているタイプもので、フクロモモモンガの肉球へのダメージを見ながら、上手に使うのもアリですね!