フクロモモンガの住居となるケージを準備したら・・・
フクロモモンガを飼育する時の住居となるものは、ケージです。ケージを準備したら、その中や周辺に必要な生活グッズを揃えていきます。まずは、ケージと生活グッズを揃えられれば、フクロモモンガの住居の基本形が完成することになります。
一般的な生活グッズは、次の6点です。
- 寝床
- 止まり木、コーナーステージ
- トイレ
- 餌入れ、水入れ(食器)
- 給水ボトル
- 床材、巣材
それでは、この6点の生活グッズについて見ていきましょう。
フクロモモンガの寝床を準備しよう!
フクロモモンガは、野生下では樹上生活を送っています。一般的に寝床として木の穴(洞)を利用し、そこに木の枝や葉っぱを敷いて寝ています。また、フクロモモンガは有袋類に属し、カンガルーなどと同じように子供をお母さんのお腹の嚢(袋)で育児をします。
このような生態から、寝床として理想なのは、穴が開いていて袋状になっているものなのです。つまり、身体を優しく包んでくれるようなお母さんのお腹の袋のような環境が最適ということなのです。
飼育下での寝床はこのようなものを再現してあげると、フクロモモンガは安心できる場所として気に入ってくれるでしょう。
お母さんのお腹の袋のようなポーチを寝床にする
フクロモモンガの寝床として選ばれるのは、一般的にポーチか巣箱です。
ポーチは、袋状で布製のものがおすすめです。布製といってもフリース素材がベターだと思います。ポーチの中は暖かくて薄暗く、程良い湿度が保たれています。やはり、お母さんのお腹の袋の中と近い環境だと言えます。
このポーチをケージの中の高い位置に取り付けてあげましょう。
ポーチはフクロモモンガを飼い主に慣らす時にも利用できますので、複数枚を準備しておくと便利ですよ。
より野生に近い木製の巣箱を寝床にする
フクロモモンガの個体によって、フリース素材のポーチを好んだり、より野生に近い木製の巣箱を好んだりします。
どちらが良いかどうかは、フクロモモンガによって様々ですので、ケージの中の空間に余裕があるならポーチと巣箱の両方を準備して、フクロモモンガ自身に選ばせてあげるのもいい方法です。
寝床に巣箱を選んだ場合、より野生に近い環境を再現できます。巣箱はリスやインコ用のものを代用して巣箱の床にウッドチップや牧草を敷き詰めます。
フクロモモンガは多頭飼育の場合、必ず個体数分の寝床を準備します。
単頭飼育の場合でも、ポーチと巣箱を準備してあげると、気分に合わせて好きな方を選んでいるようです。