フクロモモンガとの暮らしに必要な生活グッズを準備して飼育環境を整えよう!

飼育準備編

フクロモモンガの止まり木、コーナーステージを準備しよう!

ケージ内に止まり木やコーナーステージを設置する意味を理解する

 フクロモモンガは、野生下では樹上生活をしています。このことからケージ内でも高低差をつけて上下運動ができるようにします。

 また、地上の捕食動物から身を守る為に樹上生活をしている習性から、生活のスペースをケージの高い位置に作ってあげることが大切です。

 これらを再現するには、止まり木コーナーステージが最適と言えるでしょう。

 当ブログで紹介したケージを準備された方は、ケージにコーナーステージが標準で装備されていますのでご確認ください。

コーナーステージは食事場所やトイレ、休憩場所などの生活スペースの意味がある

 ケージ内に設置されたコーナーステージの使い方は、フクロモモンガによって様々ですが、一般的に食事場所、トイレ、休憩場所になることが多いようです。

 フクロモモンガは、しつけをすることは難しいと言われていますが、食事やトイレは比較的同じ場所ですることが多いように感じます。その為、ケージ内のスペースに余裕がある時はコーナーステージは複数箇所に設置してあげるといいと思います。

木製のコーナーステージはフクロモモンガの爪とぎにも役立つ

 コーナーステージには生活スペース以外に重要な役目があり、フクロモモンガの爪とぎにもなり得るということです。

 フクロモモンガは鋭い爪を持つことで知られています。野生下では木から木へ移動を繰り返しながら、木と直接触れることで自然と爪がとがれていきます。ところが、ペットとして飼われるようになると、爪が自然ととがれるような環境ではなくなるのです。

 そこで、爪のケアが必要になるのですが、少しでもケアの頻度を少なくする為に、木製のコーナーステージや止まり木を複数設置することで爪が自然ととがれる工夫をすることが大切です。

ケージ内を上下運動するために必要な止まり木を設置する

 ケージ内の上下運動に使用する止まり木は、大型のインコ用の太いタイプや小鳥用の細いタイプのものなど、市販のものでもバリエーションに富んでいます。

 止まり木に関しても、複数を設置してあげるとフクロモモンガは飽きが来なく喜んでいるようです。また、フクロモモンガの爪とぎができるように工夫された止まり木も市販されていますので、購入を検討してみてもいいと思います。

フクロモモンガのトイレを準備しよう!

フクロモモンガのトイレのしつけは非常に難しい

 フクロモモンガのトイレのしつけは非常に難しいことが知られています。もちろん、しつけが100%無理ということはありませんが、そもそも”この場所”で排泄をする、ということを覚えることができるようになるくらいまで脳が発達していません。

 これまでいろいろな飼い主さんがフクロモモンガのトイレのしつけに挑戦してきましたが、うまくいった!というような事例はほとんど聞かれません。

 但し、ペットとして家の中で飼われるようになると、毎日決められた部屋の中で過ごすことが多い為、ある程度までは限られた場所で排泄をする傾向が見られるようになります。この場合、うまくいけば小動物用のトイレを使ってくれることはあります。確実ということはありませんが、まずは小動物用のトイレを準備しておくこともいいかと思います。

フクロモモンガ専用のトイレはない

 フクロモモンガ専用のトイレを市販のもので探し出すのは難しいでしょう。

 フクロモモンガがトイレを覚えてくれる確率は非常に低いわけですが、100%トイレを覚えられないということでもないと思います。

 そこで、フクロモモンガのトイレを準備するときは、犬や猫用のものなど、小動物が使用するタイプのものを代用するといいと思います。少しでも深さのあるペット用のトイレに市販の砂や紙片を敷きます。これ以外にも、犬用の吸水タイプのトイレマットでも代用が可能です。

フクロモモンガのトイレの設置場所は・・・?

 フクロモモンガのトイレを準備する場合は、”ケージのすぐ横“か、”カーテンの下付近”に設置する場合が多いようです。この2つの箇所は、フクロモモンガが排泄する場所として頻度の高いポイントになります。

 また、ケージの底部分に床材や巣材を敷き詰めてあるので、この部分に排泄してしまうこともあります。この場合は、ケージの床材をトイレの猫砂や木片、チップなどにしてしまうといいと思います。

 いずれにしても、フクロモモンガをよく観察することです。どういう箇所に排泄する癖があるのか?ということを飼い主さんが知っていれば、設置場所のポイントは決まってくるのです。

犬用のトイレですが、鋭い爪を持つフクロモモンガにとって便利な機能が付いています!

トイレシーツのズレや破損を防止するスノコが付いていますし、フチ漏れの心配もいらない構造なんです!

もちろん、抗菌加工がされていて、カラーも豊富ですよ!

どのネットショップでも売り切れ続出のトイレシーツです。

吸収と消臭のW効果を求めるならこの商品がおススメです!

フクロモモンガのケージの床材として一般的に使用されているヒノキの端材と猫砂をご紹介しています。

トイレの臭い対策でも効果が高い商品なので、ぜひともお試しください!コスパも抜群ですよ!

フクロモモンガの餌入れや水入れになる食器を準備しよう!

フクロモモンガの食器はステンレス製のものか陶器製のものがいい

 フクロモモンガの餌入れや水入れを準備します。一般的に、市販されているペットの食器はプラスチック製の商品が多いわけですが、フクロモモンガ用の食器としては、このプラスチック製のものは避けた方が無難です。

 これは、プラスチック製の食器ではフクロモモンガの鋭い爪で傷が付き、不衛生になりやすいということ、また比較的軽量なプラスチック製の食器ではフクロモモンガが蹴り倒しやすいということがその理由です。

 このことからフクロモモンガの食器としては、ステンレス製陶器製で、ある程度の重量感のあるもの、安定性のいいものを選ぶといいと思います。

質感があって、お手入れがしやすく丈夫なステンレス製の食器ですよ!

フクロモモンガの給水ボトルを準備しよう!

 フクロモモンガにとって、当たり前のことですが飲み水は絶対に必要です。

 飲み水の準備として、2つの方法が考えられます。ひとつは水入れ用の食器を設置する方法、もうひとつは給水ボトルを設置する方法です。

 フクロモモンガは排泄物や食べ物等で飲み水が不衛生になりやすい為、できれば給水ボトルで飲み水を与える方法をオススメします。フクロモモンガの場合、トイレや食事の時に周囲を汚してしまう可能性が高いので、どうしても飲み水用の食器が不衛生になりやすく、飲み水の交換頻度が高くなってしまいます。これでは飼い主さんの手間が増えるだけですし、常にきれいな水を飲ませてあげたいという飼い主心もあるわけです。

 フクロモモンガの中には、給水ボトルから水を飲めない子も出てきてしまう為、この場合は深さのあるステンレス製や陶器製の食器で与えますが、コマ目に交換してあげる必要があります。

フクロモモンガの床材、巣材を準備しよう!

ケージの床材を敷き詰めて環境を整える

 フクロモモンガの住居となるケージを準備したら、ケージ内の底には広葉樹のウッドチップを敷き詰めて床材のベースにします。

 床材はウッドチップのままでも問題はありませんが、フクロモモンガがケージ内で排泄をするようなら、ベースのウッドチップの上にトイレ用の猫砂を敷き詰めたり、臭いが気になるようなら消臭効果のあるヒノキの端材を敷き詰めたりします。

 この他にも、フクロモモンガがかじったり引っ掻いたりしないようであれば、ペットシーツや新聞紙などでも問題ありません。フクロモモンガの行動パターンや好み、飼い主の掃除の手間などを見て総合的に判断することが大切だと思います。

巣材を敷き詰めて寝床を整える

 フクロモモンガのベッドとなる寝床には、2つのパターンがあります。

 お母さんのお腹にある育児嚢を再現したポーチ類と、野生下の寝床を表現した木製の巣箱です。

 市販のポーチ類はそのまま使用できるのでここでの説明は割愛しますが、フクロモモンガの寝床として木製の巣箱を選択した場合は、その巣箱の底にも巣材を敷き詰めてあげる必要があります。

 野生下でのフクロモモンガは、樹木の穴などに木くずや葉っぱなどを敷き詰めて巣を作り、寝床にしています。これを再現しようとした場合、市販の牧草類を敷き詰めてあげるのがいいかと思います。牧草の場合、ウサギやモルモットの餌や巣材として使用実績のある「3番刈りの牧草」が柔らかくて最適です。もちろんかじっても問題ありませんので安心ですね。

 この他にも、新聞紙や布切れなどが使用できますが、フリース素材や綿素材の布切れの場合はフクロモモンガがかじったり爪を引っ掻けたりしないかを注意してあげる必要があります。飼い主の人間の感覚からすると布切れを敷き詰めるといいように感じますが、実は爪に絡まり指を怪我してしまう危険性が高い素材であることを理解しておくことが重要です。

フクロモモンガの生活グッズのまとめ

 ここでは一般的な生活グッズの揃え方や設置の方法をご紹介してきましたが、最終的にはフクロモモンガの行動パターンに合わせて、飼い主がケージ内の環境を作り上げることが何よりも大切なのです。

 可能な限りフクロモモンガがストレスを抱えることなく、安心して日々を暮らせるようにできるのは、そばにいる飼い主さんだけなのですから!

  • フクロモモンガの寝床や食事の場所などの生活スペースは、ケージの上部に設置する。
  • ポーチと巣箱など、複数の寝床を設置する場合、高さや入口の向きに変化をつける。
  • フクロモモンガにケージの上部で排泄する癖をつけさせないようにする為、ポーチや巣箱を天井スレスレに設置する。
  • コーナーステージや止まり木は段差を設けたり交差させたりして、フクロモモンガがケージ内を上下に移動できるようにする。
  • 給水ボトルはフクロモモンガが飲みやすい位置に設置して、しっかりと飲めていることを確認する。
  • フクロモモンガの脱走を防止する為に、ナスカンを取り付ける。

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