フクロモモンガのストレス対策とは?生活リズムを理解しよう!

世話編

フクロモモンガはストレスが溜まるとどうなるの?

自傷行為に走ってしまう・・・

 知り合いの動物病院の先生からよく聞く話なのですが、最近は耳を怪我しているフクロモモンガを連れてくる飼い主さんが頻繁に訪れるようになったというのです。飼い主さんから理由を聞いてみると、1匹の単頭飼いなのでけんかをしたわけでは無さそうですし、部屋の中には怪我をするような場所などは無いようです。

 この怪我の原因として考えられるのは、フクロモモンガの自傷行為なのです。フクロモモンガは、臆病で神経質な性格をもつ動物です。ペットで個体数の多い犬や猫は、飼い主の靴を咬みちぎったり、カーテンを咬み破いたり、家の柱に咬み付いたりと、一般的にはこのような行動に走ります。

 一方、フクロモモンガの場合は、ストレスが溜まると発散対象に何らかの行動をぶつけるのではなく、自分の身体を咬んだり、爪で傷を付けたり・・・このような行為に走ることが多いのです。これはフクロモモンガの咬症という行動が原因であったりするわけですが、そうは言っても怪我をしてしまうことは飼い主として何としてでも避けなければなりませんよね。

頻繁に夜泣きをするようになる・・・

 フクロモモンガは、夜行性の動物です。飼い主が寝ている間、部屋の中が真っ暗でも活発に動き出します。そして、「キャンキャン」と、まるで子犬が鳴くように声をあげます。これは別に珍しいことではなく日常的なことです。でも、飼い主さんにとって、夜中に鳴かれると眠れませんよね。よく電気を点けると鳴き止むと言われますが、単に明るさにビックリしているだけとも思えますが・・・。

 これはフクロモモンガの性格によることが多いわけです。フクロモモンガは臆病で神経質な動物ですが、野生下では群れを作って集団生活を送っています。警戒心が強い反面で、社会性が強い動物でもあるのです。つまり、活発に行動する時間にひとりでいることがストレスになっているのです。その為、寂しい時や誰かにかまって欲しい時に夜鳴きをすることが多いのです。

 仲間を呼ぶ時、フクロモモンガは鳴き声で呼びます。この鳴き声がコミュニケーションとなっているのです。飼い主はこのことをよく理解することが大切ですね。

フクロモモンガのストレスの原因を理解している?

フクロモモンガの生活リズムを理解しよう!

 フクロモモンガは、夜行性の為、昼の時間は寝て過ごします。1日15時間以上寝るフクロモモンガもザラにいます。飼い主が、朝会社に出勤する時と、帰宅した時は大抵寝ています。朝、出勤前にフクロモモンガに挨拶をしたり、ちょっとだけ遊んだり、そんな時間を作りたい気持ちはよく分かります。でも、飼い主さんだって、寝ている時に起こされて連れ回されたら機嫌悪くなりますよね?フクロモモンガだって同じだということです。身体だって人とは比べものにはならないほど、小さいわけです。その小さな身体で受け止められるストレスなんて、ほんのわずかです。

 もちろん、フクロモモンガの生活リズムには個体差があるので、朝や昼の時間帯に起きているフクロモモンガもいます。こういう時は声を掛けたり遊んだりしても大丈夫です。無理に起こさず、フクロモモンガの生活リズムに合わせてあげることが大切になってきます。

フクロモモンガの性格を理解しよう!

 フクロモモンガがストレスを溜めないようにするには、フクロモモンガの性格を理解することが大切です。個体差によるものが多い部分ですが、警戒心が強いタイプのか、人なつっこいタイプのか、もの静かなタイプなのか、活発に動くのが好きなタイプなのか、そのあたりもよく見てあげることも大切ですよ。

 また、フクロモモンガにとって飼育環境、例えば温度、湿度、ケージの大きさ、餌の種類や量、他のペットとの干渉など、そのフクロモモンガにとって適切な状態でないと、心身に及ぼす負担も大きくなるわけです。フクロモモンガにとって、何が一番いい状態なのか?その環境作りも重要になってきます。

フクロモモンガのストレス対策!効果的なストレス解消方法は?

 警戒心が強い、神経質、臆病な性格をもつと言われていても、フクロモモンガは群れの生活をするほど、強い社会性をもつ動物です。

ストレスを溜めない方法は、フクロモモンガの生活リズムを知り、その生活リズムを崩さないように、飼い主が温かく見守ることが何よりの対策です。休むタイミングなら、そっとしてあげる仲間とのコミュニケーションを取るタイミングなら、まずはひとりにしない!そして、遊ぶ時間を作る!何より、フクロモモンガのキャラクターを読み取る努力を怠らない!そのひとつひとつが大切なのではないでしょうか?

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