フクロモモンガのケージのサイズについて
フクロモモンガは、飼育下での住まいはケージになります。これまでフクロモモンガのケージはリス用や鳥用のものを代用することが一般的でしたが、最近ではペットとして認知されるようになってきたことで、フクロモモンガ専用のケージも市販されるようになってきました。
フクロモモンガは、野生下では樹上生活をしています。木から木へ滑空を繰り返し、飛び回ります。飼い主さんもビックリするほどチョコチョコと動き回るので、1日の運動量もかなり多くなります。
フクロモモンガのケージは基本寝床になるわけですが、身体の大きさに合わせて小さなケージを選ぶのではなく、ある程度の大きさが必要になります。高いところに登れるように立体的で縦に高いものが理想で、上下に動き回れるように木の枝やステージを設置します。
最近では、多種多様なフクロモモンガ専用のケージが市販されています。素材や構造など、種類も豊富で本当に迷います。
これまでいろいろな飼育環境下のフクロモモンガを見てきた経験も活かし、ケージの選び方を紹介していきたいと思います。
フクロモモンガのケージの選び方は?
立体的で高さのあるケージが必要!
フクロモモンガは、野生下のようにケージの中では滑空はしません。そうはいっても、フクロモモンガの運動量の多さを考えると、その運動量を確保できるスペースが絶対に必要となります。樹上生活を考えると、木から木へ移動することをイメージすると必然的に高さのあるケージを選ぶことになります。
フクロモモンガの専門書や飼い主さんたちの意見を聞くと、高さ50cm以上あるケージが理想という意見が多いです。これは、ケージの中に上下運動できるように止まり木やステージを設置することを考えると、最低限50cmは必要になる!、ということになると思います。
フクロモモンガはストレスを抱えやすい動物なので、少しでもストレスを発散できる環境を整えてあげることが必要です。ストレス発散の為に自由な移動が可能となるスペースを、ケージの大きさという点でも実現してあげることが大切です。
ある程度の高さを確保したケージが必要なもうひとつの理由とは?
野生のフクロモモンガは、ほとんど木の上で生活をしています。これは、身の安全を確保する為の習性です。つまり、樹上生活では地上の捕食動物から襲われるというリスクから回避できるのです。
この習性を考えると、ケージの中でもより高い位置に寝床や活動場所を設置してあげると、フクロモモンガはより安心感を得られると思います。
ケージの下の方に降りてこなくてもいいようにしてあげることは、一見するとケージの空間を無駄にしているように感じますが、地面から離れていることがフクロモモンガに安心感を与えるということを忘れないであげてください。
ケージは高さとともに底面積(床面積)も必要!
ケージは、高さが必要だということが分かりましたが、これに合わせて床面積も考慮する必要があります。
ケージの底面積が限られてくると、フクロモモンガの寝床や止まり木、ステージ等を取り付けた時に空間が狭くなってしまいます。フクロモモンガの活発な活動を見ると、安全性を確保する点から見てもある程度の底面積が必要になることが分かると思います。
ケージの安全性にも目を向けよう
これまでフクロモモンガのケージを探したことがある方は、実に多くのケージが市販されていることに驚かれたと思います。ここまで種類が豊富だと、逆にどれを選べばいいのか、分からなくなるのではないでしょうか。
ここで選択肢を狭める為に、ケージの素材の安全性についても考えてみたいと思います。
フクロモモンガは、意外と鋭い歯を持っています。モノを噛むということはフクロモモンガの習性である為、住居であるケージさえも噛みついてしまうことも少なくありません。
この時、いわゆる従来の亜鉛メッキ製でできている金網を噛み続けると、重篤な重金属中毒になる可能性があるのです。ケージの素材まで注意を払うことはなかなか難しいことですが、フクロモモンガの小さな身体を考えると、とても重要なポイントになってくるはずです。
また、ケージ内のちょっと隙間などにも注意が必要です。このわずかな隙間に爪などを引っ掛けてケガをしてしまうフクロモモンガもいるのです。細かなことですが、こうしたことを考慮に入れて隅々まで点検をすることが大切なのです。
ケージを選ぶポイントは世話のしやすさ
ケージを選ぶ時には、日常の世話のしやすさという視点も入れて考えるといいでしょう。
- 大き過ぎて運びにくさはないか?
- 移動の際に便利なキャスター(車輪)が付いているか?
- ケージの床掃除がしやすいように引き出せる設計になっているか?
- 餌やりや飲み水の交換が簡単か?
- 寝床がそのまま取り出せる扉が付いているか?
このようなポイントをチェックしましょう。
フクロモモンガの飼育に必要なケージサイズの目安はこれだっ!!
フクロモモンガの飼育に必要なケージのサイズは、飼い主仲間やお客様の声をまとめてみると、このような目安になるかと思います。
- 高さ・・・70㎝~90㎝
- 底面積・・・60㎝~70㎝四方
このサイズは、一匹飼い(単頭飼い)~ペア飼育の際の最低限のサイズの目安といっていいでしょう。この他にも、各飼い主さんの飼育環境に合わせて、最大限考慮すれば問題ないのではないでしょうか。
当ブログおすすめのフクロモモンガの飼育ケージを紹介します!
フクロモモンガの飼育ケージでおすすめの逸品を紹介してほしいという多数の声を受けて、これまでの経験や、飼い主さんのネットワークを活かして選びに選んだケージをご紹介します。
フクロモモンガの飼育ケージは、大きく分けてこの2種類です。
- アクリル製飼育ケージ
- 金網製飼育ケージ
アクリル製の飼育ケージは、透明のアクリル板で作られて、ケージの内部がよく見えるタイプのものです。見た目もお洒落で、温度管理にメリットがあります。
一方の金網製の飼育ケージは、従来の金属製の網目状の格子で作られたタイプのものです。市販されているものの種類も豊富で、日常の手入れのしやすさにメリットがあります。
どちらのケージもメリット、デメリットがあります。飼い主さんの飼育環境は個々に違うと思いますので、ご自身に相応しいケージに出逢えることが大切です。ぜひ、参考にしてみてください。
フクロモモンガの飼育ケージ選び
胸が高鳴るフクロモモンガの飼育ケージ選び。ケージといっても、大きさや形状は様々です。ご自身に見合った飼育環境を作っていきましょう。
当ブログのオススメはこの2種類!
お好みで選んでくださいね!
ケージの他に生活グッズを揃えて、基本の飼育環境を整えましょう!
次の記事を読んでくださいね!!