フクロモモンガの応急処置をいざという時の為に知っておこう

健康管理編

フクロモモンガが熱中症になってしまったら・・・

 野生のフクロモモンガは熱帯地方に分布しています。その為か、夏の暑さには比較的強いと思われています。

 確かに、フクロモモンガは熱帯に分布しているのですが、日中の太陽がギラギラと輝く時間帯は基本的に就寝していて、陽が沈んで涼しくなった夜間帯に活動しています。つまり、比較的気温が落ち着いた時間帯に活動しているので、決して暑さに強い訳ではなさそうです。

 また、野生下のフクロモモンガは樹上生活が中心です。地上とは違い、風通しも良く、気温の低い空間で日常生活を送っています。このことから見ても、やはり決して暑さに強いということではないようです。

 日本の夏は湿度が高く、蒸し蒸ししています。じっとりと汗をかくような気候の中では、いくら熱帯に住むフクロモモンガと言えども、熱中症になりやすいのは事実でしょう。そうなる前に、エアコンや扇風機を適切に使用し、フクロモモンガが熱中症になる前に予防しましょう。

 仮に、フクロモモンガが熱中症にかかってしまったら、人間と同じように急いで体温を下げなくてはなりません。フクロモモンガがぐったりしていたら、涼しい部屋に移動させ、ビニール袋の中に水で濡らしたタオルを入れて、フクロモモンガの身体を包みます

 急いで体温を下げる必要はあるのですが、体温は下がり始めると一気に下がります。冷やし過ぎもよくない為、注意が必要です。

 体調が回復しても万が一があるので、念の為に動物病院を受診することをおすすめします。

 フクロモモンガが熱中症になってしまったら、涼しい部屋に移動させ、ビニール袋に入れた濡れたタオルで身体を包んで体温を下げましょう。

 その後、体調が回復しても動物病院を受診しましょう。

フクロモモンガの爪からの出血が見られたら・・・

 フクロモモンガの爪の中には、実は血管が通っています。爪切りをした時に、あまり深く切ってしまうと出血をしてしまうことがあります。

 また、ポーチなどに爪を引っ掛けてしまい、出血させてしまうことがあります。

 動物の爪用の止血剤も市販されていますが、一般的に圧迫止血で止まれば問題はありません。爪以外にも身体や指の小さな切り傷で出血が見られた時にも圧迫止血は有効です。

 患部付近をよく拭き、清潔なガーゼ等で圧迫します。

 ケージの内部やポーチを清潔にして、傷口から細菌に感染しないように注意します。フクロモモンガにとって、傷口は多少なりとも違和感があります。自傷行為の可能性もあることから、注意深く見てあげる必要があります。

 もちろん、傷口が大きく、出血が激しい時には、躊躇することなく動物病院を受診します。

 フクロモモンガに出血が見られたら、清潔なガーゼで圧迫止血をしましょう。出血が激しい時には素早く動物病院を受診しましょう。

フクロモモンガがペニス脱になったら・・・

 フクロモモンガのオスによく見られる症状ですが、ペニスが飛び出したまま、中に戻らない状態です。これをペニス脱と言い、時間が経過してしまうと元に戻らなくなってしまうので、気が付いたら素早く対処する必要があります。

 ペニスが飛び出したままの状態では、壊タヒすることも考えられます。まずは、清潔な綿棒に水を浸してペニスを湿らせてあげます

 ペニスを湿らせてあげても元に戻らない場合は、動物病院で処置してもらいます。

 フクロモモンガにペニス脱が見られたら、清潔な綿棒を水に浸し、ペニスを湿らせてあげましょう。その後、元に戻らなければ動物病院を受診しましょう。

フクロモモンガがぐったりしていたら・・・

 フクロモモンガがぐったりしていたら、まずは静かに休ませてあげましょう。安心させてあげられるようであれば、身体を優しく撫でてあげても問題ありません。必要以上に構うことを避けて、そっとしておいてあげましょう。

 多頭飼育の場合、1匹がぐったりしていたら、その他の個体とは隔離する方が無難です。感染症の場合、これ以上感染を広げない為に、飼育用品は共有せずに、健康なフクロモモンガから先に世話をするようにします。

フクロモモンガの食欲が落ちていたら・・・

 フクロモモンガの食欲が落ちている時は、まずは好みのおやつを与えてみます。好みのおやつで食欲が戻るようであれば問題ありませんが、好き嫌いを除いて食事ができないようであれば、カロリーの高い市販の栄養食に切り替えてみます。これで少量でも食べてくれれば様子を見てみます。

 それでも食欲が戻らず、食事をするのが難しいようであれば、動物病院を受診して、医師の指示を仰ぎます。

 

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